2025/03/17 11:55
長かった冬が、次第に暖かい日と肌寒い日を行ったり来たりして、だんだんと春に近づいてきました。
梅の花が優しく咲いている。赤い花。薄紅色の花。白い花。柔らかい甘い香りがする。メジロが花の蜜を求めて花をついばむと花びらは、はらはらと舞い踊る。
春の予感がする空は、水色に澄み切っていたり、紫色の雲空だったり、冷たい雨だったりする。ふわふわと高揚する気持ちと、気圧の変動で頭痛がして、痛み止めを飲んだりする日も多くなった。
美しい季節でもあるけれど、少し困った季節でもある。花粉症だ。
職場でも、花粉症の人は多い。
ティッシュペーパーで鼻をかむ音、目をこする仕草。くしゃみの音。普段の生活音の中に、肉眼では見えない花粉の存在を知らせる音や仕草が加わる。
雨の日は、花粉や黄砂を洗い流してくれる気がする。
傘に打つ雨粒のメロディは、自然のドラムの様で、心地良い。
春の浮きがちな心を落ち着かせてくれる雨の匂いが心地良い。
春の雨は時別趣があるように思う。木々が芽生え始め、新緑を目指す中、希望の光が燦燦と、自然のあらゆるものを導くように感じる。
